世田谷にあるデイサービス施設の、デイ・ホーム モア 世田谷瀬田さんを
訪問してお話を伺って来ました。
二子玉川の駅から10分あまり歩いたところにある、
静かな住宅街の中のマンションの一角にあります。
昨年の12月にオープンしたばかりのとても綺麗な施設でした。
管理者の小松様に施設の紹介と、事業上の貴重なアドバイスを多数頂戴しました。
非常に心に残ったのは、デイ・ホームモアさんご自身が、
確固たる企業理念を持っており、それに共感した介護業界の方々が
集まってできたベンチャー企業であるという点であり、その理念でした。
「関わるすべての人に介護サービスを通じて感動を届け続けます」
言葉にすると一見当たり前ですが、大手の施設などでは、
実はこうしたことを現場の人間が行うのはすごく難しいとの事。
例えば、デイ・ホームモアの部屋の中には、利用者の方の習字や絵などがありません。
一点だけ、きちんと額装されたものが廊下にあるだけです。
また、トイレに「トイレ」の表示がありません。扉の色が他と違うだけです。
こうしたことは、大手の施設ではありえないことです。
しかし冷静に考えると、壁一面に習字をはるのも、トイレの表示をくどいまでに書くのも、
利用者の為というよりも運営側の理屈で成り立っていることだと分かります。
小松さんは、「自分が利用者だったらどう思うか」を
起点にサービスを作りたい、しかし大手の施設ではそれが難しいので、
この立ち上げに参加したとの事でした。
さらりとこうしたことが言えてしまう。素晴らしいことだと思います。
実際、利用者の方はみなさん楽しそうで、しかもリラックスされているのがよく分かりました。
自分が近所に住んでいたら、間違いなくここに通いたい。まだ早いですが。
そんなことを思いました。
高齢者を高齢者という枠組みに入れるのではなく、自分がその立場だったらどうかという視点にたって、サービスを提供し続ける。
自分が見習わなければならないと思い、施設をお暇したところ、出入り口の看板が置いてありました。
感動しました。
自分もこういう心遣いができるよう、こころがけて参ります。